スタッフコラム
2019/08/20 Tue
パーキンソン病について
こんにちは! Kijin脳梗塞リハビリステーション大阪泉州 作業療法士の木下です。
久しぶりですが、ブログを更新します!今回はパーキンソン病についてです。
パーキンソン病は50歳~65歳で発症することが多い、難病指定の疾患です。高齢になるほど発病する確率が高まるといわれていおり、社会の高齢化がこれから進むにつれて患者数も増加すると予想されています。
パーキンソン病とは?
パーキンソン病とは、脳の中の黒質と呼ばれる場所に存在するドパミン神経が脱落してなくなっていってしまう病気です。進行性の病気で、一旦発症すると自然によくなったり治ったりすることはありません。加齢に伴って発症しやすくなりますが、働き盛りの若いうちから発症する方もいます。
黒質のドパミン神経は脳の中の線条体と呼ばれる場所にドパミンを供給する役割を持っています。パーキンソン病の患者さんではドパミン神経の脱落のために線条体のドパミンが枯渇した状態になっています。
特徴的な症状
パーキンソン病では次のような4つの特徴的な運動症状が出現します。
1.振戦(手足の震え)
2.筋固縮(筋肉が固くなる)
3.動作緩慢(動くのが鈍い)
4.歩行障害、姿勢反射障害(すくみ足や小刻みな歩行、バランスが悪い)
このほかにも色々とあります。
多くの場合、左右どちらかの手足に症状が出現します。震えや動作の鈍さはやがて反対側に広がるとともに、すり足や小刻みな歩行の変化も生じ、次第に進行していきます。
治療法
現時点では根本的に病気を治す治療はありません。
治療は脳内で不足するドパミンを補うLドパ両法や補助的な薬剤を使う薬物療法が中心になります。
しかし、最近では薬物療法のみならず、運動療法と薬物療法の併用により、病気の進行を遅らせる事ができるといわれています。運動療法では、アメリカで開発された、LSVT/BIGが世界的に注目を集めています。
近年、日本でもLSVT/BIGを治療に取り入れている病院が増えつつありますが、残念ながら大阪では数件しかなく、認定を受けている理学療法士、作業療法士は大阪では30名程度です。
Kijin脳梗塞リハビリステーション大阪泉州では、LSVT/BIGの認定を受けた作業療法士が2名いており、取り組んでいます。
次回パーキンソン病のリハビリ LSVT/BIGについて!!
LSVT/BIGの内容やプログラムをご紹介します!!