スタッフコラム
2018/11/06 Tue
「脳梗塞」「脳出血」の後遺症について②
こんにちは!!Kijin 脳梗塞リハビリステーション大阪泉州、作業療法士の木下です。
前回に引き続き、「脳梗塞」「脳出血」の後遺症についてお話しします。
高次脳機能障害その①
「高次脳機能障害」という用語は、学術用語で、脳損傷に起因する認知障害全般を指します。以前あげさせていただいた「失語」、「失行」、「失認」の他に「注意障害」、「記憶障害」、「遂行機能障害」、「社会的行動障害」により、日常生活及び社会生活への適応が困難な認知障害の事をいいます。
失語
失語は言語中枢の障害により起こります。代表的なものでは「運動性失語」、「感覚性失語」があります。
運動性失語とは「人の話している内容は理解できるのに言葉が話せない」といった症状が特徴です。
感覚性失語とは「話せるのに人の言っていることが理解できない、わからない」といった症状が特徴です。
大きな脳卒中「脳梗塞」、「脳出血」では同時に出現する場合もあります。
失行
指示された内容は理解でき、身体機能に問題がないにもかかわらず、指示された運動ができない、道具をうまく扱えないなどみられます。例えば、「はさみを上手く使えない、使い方を間違える」、「歯を磨く順序がわからなくなる」などあります。
失認
「失認」と呼ばれるものはいくつもあります。「ある感覚(視覚、聴覚、触覚など)を介して物を認知することの障害」と定義されています。つまり、感覚そのもの障害や視覚そのものに障害がなく、対象物を理解できない場合です。
「失認」という用語はたくさん使われています。指や体の認識(手指失認・身体失認)を失った場合や「病態、病気を理解できない(病態失認)という場合にも使用されることもあります。
次回!「脳梗塞」「脳出血」の後遺症③ 高次脳機能障害はこの他にもあります!
脳梗塞などの脳血管疾患の後遺症にお悩みの方、早期の職場復帰をお望みの方、リハビリでお困りの方はお気軽にご相談ください。