スタッフコラム
2018/10/25 Thu
脳卒中の一つ「脳梗塞」について
こんにちは!!Kijin 脳梗塞リハビリステーション大阪泉州、作業療法士の木下です。
前回に引き続き、脳卒中についてお話しします。
脳梗塞とは??
脳卒中は大きく分けると、血管が詰まるタイプと血管が破れるタイプに大きく二つに分かれます。詰まるタイプを脳梗塞と呼ばれ、「アテローム性血栓性脳梗塞」、「ラクナ梗塞」、「心原性脳塞栓症」等があります。
アテローム性血栓性脳梗塞
アテローム硬化とは大動脈や脳動脈、冠動脈などの比較的太い動脈に起こる動脈硬化です。動脈には内から「内膜」、「中膜」、「外膜」があります。その内膜に「高脂血症」、「糖尿病」、「高血圧」などのさまざまな病気が原因でコレステロールなどの脂肪からなるドロドロとした粥状物質がたまり、アテロームができ、血管を狭くなると言われています。
狭くなった動脈に血栓(血の塊)ができ、詰まってしまうことや、剥がれ流れだし先の血管を詰まらせて起こる脳梗塞のことです。
ラクナ梗塞
ラクナとはラテン語で「穴」という意味で、脳に小さな空洞があちこちにできるものをいいます。小さいもので気が付かなく、症状が出現しないことが多いため「隠れ脳梗塞」といわれることもあります。繰り返し起こることで「脳血管性の認知症」、「パーキンソン症候群」の原因となることもあります。
心原性脳塞栓症
不整脈が原因で心臓の中に血栓(血の塊)ができ、それが脳の血管を詰まらせてしまう病気です。
血栓とは心臓の拍動のリズムが不正になったり、動きが悪くなることで血液が鬱滞して血が固まることをいいます。血栓ができやすい心臓病には、「心房細動」、「心筋梗塞」、「心筋症」などがあります。
まだこの他にもTIAと呼ばれる一過性脳虚血発作もあります。
次回!!脳出血について!!
脳梗塞などの脳血管疾患の後遺症にお悩みの方、早期の職場復帰をお望みの方、リハビリでお困りの方はお気軽にご相談ください。